子どもにクスリを飲ませるコツ

子どもがクスリを飲んでくれません・・・

まずお母さんが味見してみましょう。どんな工夫ができそうか思い浮かべながら。 次にお薬ごとの目的をお医者さんや薬剤師さんに教えてもらい理解しておきましょう。 そしてお子さんへ。お子さんによっては工夫なしに飲んでくれることもあります。逆に、いろいろしてもなかなか飲んでくれないこともあります。

工夫の仕方

まず飲ませるタイミングです。「食後」とされているクスリも多いですが、食後だと満腹で飲んでくれないことも多いです。そんなときは「食直前」でもよいかお医者さんへご確認の上、ミルクや食事の直前の空腹時を狙いましょう。 乳児の場合はねって口の中に塗りつけてからミルクを上げてみてください。 幼児では水、ジュースでといて飲ませましょう。水あめ、ココア、ゼリー、ヨーグルト、アイス、チョコクリーム、ジャムなどに混ぜてもよいです。それでもだめなら、お薬ゼリーを試してみてはいかがでしょうか。シャーベット状に凍らせる手もあります。ただし、薬の種類によっては柑橘系ジュース、ヨーグルト、イオン飲料で苦味の出るものがあります。混ぜてみた場合もまず味見を。 年長児では飲ませる前にまずその目的を説明して「しっかり説得する」のが大切です。 最後に、飲めた場合には「ほめてあげる」のが最も大切です!

授乳中のママのクスリ

乳に影響の出ない薬を選びたい

授乳中のママが体調を崩すと大変ですね。早くよくなっていただくためにも薬を上手に使いたいものですね。 もし授乳中にかぜなどひいてしまったら、「授乳中である」ことを伝えて受診し、薬を処方してもらってください。市販薬にも授乳中に使える薬は多く、薬剤師に授乳中であることを伝えて購入するのがよいでしょう。  

薬の影響を恐れるあまり、十分な知識のない自分や医師、薬剤師の判断で授乳を中止してしまうのは考え物です。一時的に授乳を中止しただけでその後の乳汁分泌が止まってしまう恐れがあるからです。 授乳中に気をつけて使いたい薬としては、特に長期に使うクスリがあります。

具体的には、抗がん剤、免疫抑制剤、向精神薬、催眠鎮静剤、筋弛緩薬、自律神経薬、高脂血症治療薬、利尿薬、脂溶性ビタミン剤などです。慢性疾患に対するお薬を使われる場合は必ずかかりつけの先生と授乳の可否についてご相談なさっておかれることが大切です。

こどもに大人のクスリ

緊急時、大人用の薬を飲ませてはいけませんか?

絶対だめです! 赤ちゃんや子どもに対する薬は「他人に処方された薬は使わない」というのが原則です。私たち小児科医は子供達に処方する際には、症状はもちろんですが、体質、体重、年齢、体格などを考慮していわゆる「さじ加減」をしています。したがって、ほかの兄弟の薬をママが適当に増減してあげることは避けていただきたい。大人しか処方できない薬も多くありますので、大人用の薬を薄めて使うというのは言語道断です。 一般の薬局などで購入できる「市販薬」も1歳6ケ月位までの赤ちゃんでは避けたほうがよいでしょう。

点眼剤の使い方

嫌がる乳幼児に上手に点眼するのって大変ですよね。 そこで今回は点眼剤の使い方のウラ技を伝授しちゃいます!

  1. お子様をバスタオルでくるみます。
  2. 仰臥位にして頭部を押さえます。
  3. すばやく点眼します。
  4. 点眼後、すぐに目をこすらないように抱っこしたり、オモチャであやしたりしましょう。