便秘のときのケア

2,3日出ないことがよくあるのですが・・・

離乳食を始めるとよく、かためのウンチをするようになります。

これは離乳食により栄養の内容が変わったことと腸の働きが発達してかためのウンチをすることができるようになったことが重なったためです。

便秘とはウンチがかたくなっていきんでも出ない、飲みが悪くなる、おなかがはってきげんが悪くなるといった症状がでたときにいいます。2~3日に1回でも量が多くて、ウサギのようなコロコロウンチでなければ便秘を心配することはありません。

便秘によい食事は、食物繊維を多く含む野菜類があげられます。もし便秘がご心配ならかかりつけの小児科へご相談されるのがよいでしょう。

便秘のメカニズム

なぜ、便秘になるの?

ぽよぽよクリニックには乳・幼児の便秘の相談がよくあります。
「なぜ便秘になるのでしょうか?」「何を食べさせたらいいですか?」
「どんなとき受診したらいいですか?」「どんな治療をしますか?」など、お母さんたちの不安も大きいです。便を作るからだの働きやどのようにして便秘になるのかみてみましょう。

食べ物が便になるまでの流れ

口から摂取した食べ物は食道を通り、胃→小腸→大腸→直腸→肛門へと消化・吸収されながら送られていきます。

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胃↓ 食べた物を分解して、消化液と混ざり合った ドロドロの液状にして小腸に送られます。
小腸↓ ドロドロの液状になった食べ物は、 60~70%が小腸でからだへ吸収されます。
大腸↓ 小腸で吸収されなかったものは大腸へ送られます。 大腸では主に水分や電解質を吸収し、 残った搾りカス(食物残渣)が集められて固まり、 便が作られます。
直腸 便が直腸に溜まってくると、脳に「便が来ているよ。」という信号が送られます。 この信号によって便意を感じ、肛門の筋力が弱まり、直腸から肛門へ押し出す力(蠕動運動)を 強くして排便が行われます。

子どもの便秘の原因

子どもたちの多くは筋力が少ないため、便を押し出す腸の運動(蠕動運動)を活発に行うことができず、腸の途中に便が停滞します。便が腸にとどまってしまうとさらに水分が吸収され、次第にカチカチの便となりもっと排便が困難になります。また、胃腸炎などで消化の働きが悪くなることで、一時的に便秘になることもあります。幼児の場合、一度排便時に強い痛みを感じた経験から、排便を我慢してしまい、便秘になることがあります。

便秘の治療

固くなった便は自力で出すことはなかなかできません。出ない間に良い硬さの便も次々と水分が吸収され、固い便に変化していきます。良い状態にするには、医師に相談して浣腸で固い便を出す必要があります。相談するめやすは、3日間排便がなかったりコロコロした便しか出ない場合、4日目に医師に相談してください。

綿棒刺激

赤ちゃんはおなかの力(便を押し出す力)が弱く、おなかの中で便が粘っこくなったり、硬くなると便秘になりやすいです。3日間便がでないときや、でても硬いのが少量だけのときは、便秘傾向といえます。そこで、おうちでできる簡単な便秘解消法(綿棒刺激)をご紹介します。

★綿棒刺激とは?

耳を掃除する綿棒(大人用)を使って赤ちゃんの肛門を刺激して、排便を促す方法です。「今日はうんちが出てないなあ。」というときに、簡単にできます。綿棒刺激は毎日してもOKです。くせになることはありませんし、むしろ出すくせをつけるためにした方がよいです。

★準備するもの

  • 綿棒
  • オイル(オリーブオイル、ベビーオイル、サラダオイルなど)

★やり方

  • 綿棒の綿の部分にオイルをつけます。
  • オムツ換えするようなかっこうに赤ちゃんの足を上げます。
  • おしりにオイルをつけた綿棒の先(綿の部分)を入れます。綿棒は深く入れすぎないように注意しましょう。ぐるぐると回転させたりもしないでください。

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